Greg Ackell - Guitar, Vocals
Steve Zimmerman - Bass, Guitar
Paula Kelley - Guitar, Vocals (Appears on "Delaware")
Motohiro Yasue - Guitar (Appears on "Delaware")
Megan Gilbert - Guitar, Vocals (Appears on "National Coma")
Justin Crosby - Guitar(Appears on "National Coma")
Pete Kosplin - drums
結成当時は全員が学生で、ギターのMotohiroは日本人留学生であったようだ。1stアルバムリリース後、Motohiroと紅一点であったPaulaが脱退。後任にMeganとJustinが参加した。Paulaはその後ホットロッドというバンドに参加したのち、ワンダーボーイを結成。
アメリカのボストンの大学に通うGregを中心に1991年結成。当時のイギリスのミュージックシーンの影響を強く受けたギターサウンドが地元ボストンで人気を集め、チャプターハウスがアメリカツアーで訪れた際に彼らを気に入ってそれが元で、Hutよりデビュー。1stシングル「Winona」は、タイトル通り映画女優ウィノナーライダーへのリスペクトを示している。
1992年、Hutから1stアルバム「Delaware」をリリース。あのマドンナのヒット曲「Angle」のカバーも収録。アメリカではCarolineからリリースされたが、初期チャプターハウスのようなハードに歪ませたギターが何層にも重なる中に美しいコーラスが被るそのスタイルは、アメリカよりもむしろイギリスにて大絶賛される。しかし、ほどなくしてイギリスでシューゲイザーが廃れるとともにアメリカではグランジブームが起こると、その影響を強く受ける。このころギターとボーカル・コーラスを担っていたPaulaと、日本人ギタリストのMotohiroが脱退。後任に、MeganとJustinの2人のギタリストが加入すると、バンドの音はますますグランジよりになっていった。
1993年、 「Delaware」に収録されていた「My Aquarium」をグランジ風にアレンジし直してシングル「Your
Aquarium [EP]」としてリリース、ついで2ndアルバム「National Coma」をリリース。内容は完全にオルタナティブなロックサウンドに移行しており、シューゲイザーというよりもスマッシンング・パンプキンズなどのオルタナティブ系と比較されるが、前作のリスナーからは大不評であった。日本では、ちょうどグランジブームの真っ只中であったこともあり、このアルバムのみが国内盤としてリリースされたこともあって、グランジバンドとしての認識の方が強い。
その後「National Coma」からのシングル「Limp」をリリースするが、翌1994年、自らを見出してくれたチャプターハウスの後を追うようにバンドは解散。わずか2年の活動期間であった。それでも初期の作品は今でも高く評価されているが、日本では2ndアルバムしかリリースされなかったため、1stアルバムは隠れた名盤として語り継がれている。
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